今でこそ、折り紙は私の娯楽の一つとして成り立っていますが、本格的にハマったのはごく最近のことです。私が折り紙に興味を抱いたきっかけは、小学校の図書室で何気なく借りた吉澤章の本でした(本の題名は忘れました。すみません)。まあ、興味を持ったといっても、せいぜい気に留めていなかったものが少し視界に入った程度という感覚でした(ただのクラスメイトだったの女の子に、ちょっとかわいいなって思い始めた時のような感覚)。

 小学2年生ぐらいのある日、確か当時は1週間に1冊強制的に本を借りる制度があって、もともと図工に興味があった私は、毎回[図画・工作]の棚で何かしらの本を借りていました。なぜ、そっち系のジャンルの本ばかり借りていたのかと言うと、単純に、小説とか文字ばっかりの本が嫌いだったからです(国語は未だに苦手www)。そしてある日、一通りそのジャンルを読み終えた(作り終えた)時に、棚の端の方に折り紙の本を見つけました。この時、時間いっぱいまで借りるかどうか悩んだ記憶があります。なんせ、今まで借りていた本の内容は、わくわくさんが作るようなペーパークラフトが殆どで、それこそ、紙と言う共通点はあるものの、使用する紙は1枚のみ。且つ、はさみも糊もテープも使わないという制限が当時の自分では考えられない世界でした。折り紙の作品は、せいぜい鶴くらいしか知らなかった当時、変形するおもちゃやプラモデルなどを目指して工作するが好きだったのに、1枚と言う強い縛りでは、自分の思い描いている作品を作り上げるのは到底無理だと思っていたからです。結局、先生から急かされて借りたのが吉澤章の本でした。(何度も言いますが題名は忘れました。すみません)ちなみに、当時の折り紙の技術は、鶴を折れるか折れないかという程度。折り紙に対して何の興味もありませんでした。

 さて、家に帰り、全く気分が乗らないまま、何を折るかペラペラページをめくっていたら、「お、これはいいかも!!」って思って折ったのが、ゴリラでした。鶴しか居なかった私の折り紙の世界に新たな住人が入ってきたわけです。3回くらい折って、うまくできたものを家族や友人に見せ、結構自慢できた記憶があります。

  以後、折り紙の魅力に取りつかれ、様々な作品を折るようになり・・・・と、言う感じには残念ながらなりませんでした。

 

ここから話がそれます。

 

 そう、私テラムの折り紙の歴史はここでいったん終わります。と言うか始まってないような気がします。ガンプラの方に行っちゃったんですよね。物づくりが好きな私にとって、ガンプラは最良なもので、かなりの数を作りました。おこづかいがあればガンプラガンプラガンプラ・・・作り終えたらそれで遊ぶ・・・そう、遊ぶに関してですが、ガンプラはあくまでプラスティックなので、下手に動かすとポキってなります。一回変なところで折れると紙とは違って接着剤でくっつけてもまたすぐ折れます。

 

  そこで、この時期に登場したのが、自作の紙人形!!  ヒューヒュー。

 

  はい?っと皆さんの頭上に?が浮いてるのは存じております。紙人形とは何かと言いますと、新聞紙などをテープを駆使して人や動物の形にして固定したものです。これはよくやったな、うんうん。ちなみにテープについてですが、使っていたものは、セロテープでもガムテープでもありません。

   マスキングテープです。(なんですかそれ?)

 マスキングテープとは、主にコーキング(目地材)を塗る時にはみ出さないよう綺麗に仕上げるためのものです。【画像】

 私の父が防水関係の仕事をしているので、余ったテープを家に持ち帰ってきて、私がそれを使って紙人形を作るというわけです。テープは色も多彩で、様々な作品を作ってはデュクシデュクシやってたわけです。(きもちわりぃなこいつと思った方、正常です)

 そんなこんなで物づくりに小さい頃から接していた私ですが、年をとるにつれ、TVゲームや漫画という、わが国の偉大なサブカルチャーの前になすすべも無く優先順位が後退、衰退し、どんどんものづくりの生活から離れていきます。

 

   ここから話が戻ります。

 

 そして、いよいよ折り紙との再開を果たすわけですが、そのきっかけはと言うと、ズバリ!! YOUTUBEでございます。

 高校生になり、いろいろなサブカルチャーに触れた私は、暇さえあればネットサーフィンを続ける、言えばオタクのような自堕落な生活を送っていたのです。(今でもそうですが )

 そんな、パソコンとにらめっこの生活をしていたある日、ふとYOUTUBEでひとつの動画を見つけます。タイトルは【あっくすオリガミ・パルキアを折るHow to make origami Palkia】でした。ポケモンの折り紙で有名なあのあっくすおじさんが上げた動画です。当時すでに高校生だった私に、とてつもない衝撃が走ったのを覚えています 。

 コレは欲しい。そう思った瞬間の3秒後ぐらいに家中を探し、15cm折り紙見つけ、早速動画を見ながら作成を開始しました。ですが、まったく思うようにいきません。「何だ?この4鶴の基本形ってのは?」 分からない・・・全然分からない・・・だが折りたい・・・凄く欲しい・・・いや絶対に手に入れてやる!!

   そしてとうとう、鶴とゴリラしか居なかった私の脳内の狭い土地が、新たな兵糧を得るために領土を広げようと、ついに開国へと道を選択したのです。

   何回もチャレンジして、ようやく5回くらい折ってまともに完成し、見事に少年の心を取り戻しました。

 そして、YOUTUBEで他の折り紙動画が無いか検索をかけていたある時、いよいよあの動画と出会いました。そう【「神の折り紙」 神谷哲史 】とうとうあの人を見てしまいます。

 当時私はゴリラで満足していました。それこそ周りには鶴か奴さんぐらいしか折れる人が居なかった。10年間折り紙に携わっていなかったから、世の流れに遅れを取ってしまったのか・・・・否!!私が折り紙を始めた時には、すでに高度なコンプレックス折り紙が世にひしめいていたのです。画像

 知らなかった。こんな世界があるなんて。本当に知らなかった。私は、井の中の蛙であった自分のおろかさを知り、嘆き、そして・・・・作りてぇーーーー。という感情が芽生えてきたのです。今思ってみても、どんなすばらしい折り紙でも、他者が同じものを作ることが出来るのは、やっぱり他の芸術には無い折り紙の素晴らしい長所だと思います。

 さて、そんなこんなで、私はYOUTUBEにある折り紙動画を、片っ端から探しては折って探しては折って、を繰り返し、いつしか完全に折り紙の虜となっていました。蛇腹折り、4鶴の基本形など、さまざまな技法や用語を知り、少しずつ自分の世界を広げていきます。

 そして、なんとなく今に至るわけです。いやー長かった。

 と、いうわけで、私が自分の作品を作るようになったのは高3の時(2011年頃)からで、ほんとについ最近のデビューなんですよ。

 まだまだ折り紙についてよく分かってないことも多いとは思いますが、折り紙が好きだという気持ちはうそではありません。他の折り紙好きなみなさんとも出来る限り仲良くしていきたい所存であります。なにとぞよろしくお願いします。

 

ちなみに私は野菜より肉のほうが好きだ。

意見、暴言、悩み。なんでも受け付けます。

メモ: * は入力必須項目です